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教会祝日暦

ザビエルがキリスト教を伝えて以降、キリストやマリアを描く図像の需要が急速に高まりました。イエズス会宣教師のルイス・フロイスは、日本には5万枚の聖画が必要だと記しています。実際に日本にもたらされたのは本図のような銅版画が多かったと考えられます。本図は、禁教時代を経て20世紀まで福井に伝えられたもので、聖母マリアの生涯を物語る12枚の小型銅版画を貼り合わせ、1月を上部中央に置くほかは、左から右へ順に12月に続きます。

「1月キリストの割礼」「2月聖母マリアの神殿奉献」「3月受胎告知」「4月復活祭」「5月昇天祭」「6月聖霊降臨祭」「7月聖母マリアのエリサベツ訪問」「8月聖母被昇天」「9月聖母生誕」「10月聖ルカの祝日」「11月諸聖人の祝日」「12月キリスト降誕祭」を主に、他の聖人の祝日も描かれています。

【南蛮美術】
名称 教会祝日暦 きょうかいしゅくじつこよみ
作者名 フランス パリ製 
時代 江戸時代/17世紀初期
材質 紙本銅版
サイズ 76.0×37.9
員数 1面(12枚連結)
その他の情報

来歴:福井某医家→林若樹→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
指定区分
分野 銅版画