博学連携
博学連携について
博学連携は「博物館と学校がそれぞれの教育機能を活かして連携・協力し、よりよい形で子供たちを教育していこうとする活動」と考えることができます。学社融合や学社連携と呼ばれる活動も、基本的には同じ考え方をしています。連携という表現を用いているのは、TT(ティームティーチング)の形式で先生と活動すること、基本的プログラムをもとに授業や来館して学ぶ内容などを一緒に検討しているからです。決して一方通行ではない、相互連携の形式で行なっています。
神戸市立博物館と学校教育の連携
学校と博物館が連携・協力し推進していく教育活動は多種多様です。博物館の機能を活用することで、自らすすんで見たり、聞いたり【学びに向かう力、人間性】、調べたり【知識及び技能】し、そのバックグラウンドを考えたり、内容をまとめてみんなに伝えたり【思考力、判断力、表現力など】することができます。また、視覚、聴覚、触覚などによる「学び」(体験活動)を行うことで、より高い興味・関心やより深みのある知識、より豊かな情操を育んでいくことができると考えます。神戸市立博物館は神戸の社会教育機関の中核として、開館以来、教育活動をひとつの柱として博物館活動を展開しています。「学び」の場における学校と博物館の関係は極めて強いものだといえます。
神戸市立博物館では今後も学校の力強きパートナーとしての役割を果たすべく、より積極的な活動に挑戦していきたいと考えております。
学習指導要領、博物館法等
■小学校「博物館等の社会教育施設や社会教育団体などの各種団体との連携、地域の教材や学習環境の積極的な活用の工夫を行うこと」(平成29年度 小学校学習指導要領 総合的な学習の時間 第3の2(7))
■中学校
「博物館、郷土資料館などの施設を見学・調査したりするなど具体的に学ぶことを通して理解させるように工夫すること」(平成29年度 中学校学習指導要領 社会歴史的分野3(1)ク)
■高等学校
「年表や地図、その他の資料を積極的に活用し、文化遺産、博物館や公文書館、その他の資料館などを調査・見学したりするなど、具体的に学ぶよう指導を工夫すること。その際、歴史に関わる諸資料を整理・保存することの意味や意義に気付くようにすること。また、科目の内容に関係する専門家や関係諸機関などとの円滑な連携・協働を図り、社会との関わりを意識した指導を工夫すること(平成30年度 高等学校学習指導要領 地理歴史 第3歴史総合3(1)エ)
■博物館法
「博物館は社会教育の精神に基づき、国民の教育、学術及び文化の発展に寄与する」(同法第1条)
「博物館はその事業を行うにあたって……学校教育を援助し得るように留意しなければならない」(同法第3条)
■中央教育審議会
「博物館資産を活用した学校教育の支援を積極的に行うことが重要である。(中央教育審議会答申「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」平成20年2月)