万国総界図
江戸図や日本図など多くの地図を手がけた石川流宣の東を上にした卵形世界図。17世紀中頃の「万国総図」を手本にしたと考えられます。地形のゆがみが大きく、特にアフリカやヨーロッパ付近は数多くの島々が寄り集まっているようにみえます。地図の周囲には、日本や中国の船も描き、絵画的な趣の強い図といえよるでしょう。琉球は四国よりも一回り大きく、朱線で示す北回帰線上に位置しています。また地図の下方には、「琉球 薩摩国ヨリ二百六十里」といった里程を記しています。
【古地図】
【古地図】
名称 | 万国総界図 ばんこくそうかいず |
作者名 | 石川流宣 いしかわとものぶ |
時代 | 江戸時代、貞享5年/1688年 |
材質 | 木版手彩 |
サイズ | 126.9×57.7 |
員数 | 1幅 |
その他の情報 | 池長孟コレクション 来歴:名古屋佐伯氏→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館 参考文献: ・国木田明子「古地図と版元-館蔵品にみる江戸時代の地図出版について」(『神戸市立博物館研究紀要』第18号) 2002 |
指定区分 | |
分野 | 絵図・地図 |