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唐舩之図

桜町の針屋は、長崎版画の最も古い版元とされます。長崎・大音寺の過去帳に記載されている、宝暦4年(1754)に没した針屋与兵衛がその人ではないかと推定されています。現在までに知られる針屋の作品は「唐船之図」「阿蘭陀人之図」「大清人」の3点のみ(いずれも当館蔵)です。墨摺の上にわずかな手彩色を加えた素朴な趣で、長崎版画の原点とも言うべき作品です。

【長崎ゆかりの近世絵画】
名称 唐舩之図 とうせんのず
作者名 画者不詳 針屋版 /長崎版画 
時代 江戸時代/1740年代
材質 木版筆彩
サイズ 32.4×43.5
員数 1面
その他の情報 「長崎桜町針屋」 

来歴:大槻磐水家→新村出→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・板橋区立美術館『長崎版画と異国の面影』図録 2017
指定区分
分野 木版画