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青蔭集

ここに描かれているのは、現在の福島県須賀川市と玉川村の境、阿武隈川が乙字型に蛇行する急流部の風景で、今日でもこの図とほぼ同じ風景を現地で見ることができます。

本図の表題は「芭蕉翁碑」、つまり画面左方に辛うじて見出される小さな石碑です。これは、本図が掲載されている歌集『青蔭集』の編者で、須賀川の俳人・石井考雨が文化10年(1813)に建立したもの。かつてこの地を訪れた芭蕉の心境を追体験するかのような光景で、亜欧堂田善による銅版風景画の基準作です。

【江戸の絵画】
名称 青蔭集 あおかげしゅう
作者名 石井雨考編 亜欧堂田善画 いしかわうこう あおうどうでんぜん (1748-1822)
時代 江戸時代、文化11年/1814年
材質 紙本木版・銅版
サイズ 22.8×16.0
員数 1冊
その他の情報 序 市原多代女 跋夏目成美 「陸奥國石川郡大隈瀧芭蕉翁碑之圖文化十一年甲戊五月亜歐田善製」

来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
指定区分
分野 文書・書籍