弦朝顔ガラス杯
酒を飲み干すまで床に置くことができない「可盃(べくはい)」のひとつ。杯部分を形作り、管部分を再加熱して棒のようなものに巻きつけて成形したのでしょう。管部分の巻き付けの数が異なるものや、管部分が不整形な作例を含めて、当館では同形の盃を8点所蔵しています。
この弦朝顔形の盃は、『長崎聞見録』(寛政12年・1800)に図版入りで紹介されています。そこには「此盃ハ硝子(びいどろ)にて作る。酒和らぎて飲よき物也。長崎硝子屋にあり」とあり、長崎で製造されていたことを仄めかす記述がみられます。
【びいどろ・ぎやまん・ガラス】
この弦朝顔形の盃は、『長崎聞見録』(寛政12年・1800)に図版入りで紹介されています。そこには「此盃ハ硝子(びいどろ)にて作る。酒和らぎて飲よき物也。長崎硝子屋にあり」とあり、長崎で製造されていたことを仄めかす記述がみられます。
【びいどろ・ぎやまん・ガラス】
名称 | 弦朝顔ガラス杯 つるあさがおがらすはい |
作者名 | 製作者不詳/日本 |
時代 | 江戸時代、寛政12年頃か/1800年頃か |
材質 | 鉛ガラス |
サイズ | 長15.2 口5.6 比重3.72 |
員数 | 1 |
その他の情報 | びいどろ史料庫コレクション 来歴:1963びいどろ史料庫→2011神戸市立博物館 参考文献: ・棚橋淳二「江戸時代のガラス器の比重(一)」(松蔭女子学院大学・松蔭女子学院短期大学『研究紀要』第26号 人文科学・自然科学篇、1984) ・神戸市立博物館『開館30年プレ企画 受贈記念速報展 和ガラスの神髄―びいどろ史料庫名品選図録』(2011) |
指定区分 | |
分野 | ガラス |