型吹き淡青色六角蓋付ガラス四段重
透き通るような淡青色の鮮やかさが目を惹く四段重。熔(と)けた状態のガラスを吹き竿にとり、土や金属製の型に吹き込む「型吹き」とよばれる成形技法が用いられています。各段重の側面には、風にたゆたう草花文がかたどられています。蓋も同様に草花文がみえ、摘みには菊花をかたどった銀製金具が施されています。
収納箱には正徳4年(1714)の年記とともに、霊元天皇からの下賜品である旨の書付、及び白文方印「本願寺」とある紙片が残っています。
【びいどろ・ぎやまん・ガラス】
収納箱には正徳4年(1714)の年記とともに、霊元天皇からの下賜品である旨の書付、及び白文方印「本願寺」とある紙片が残っています。
【びいどろ・ぎやまん・ガラス】
名称 | 型吹き淡青色六角蓋付ガラス四段重 かたぶきたんせいしょくろっかくふたつきがらすよんだんじゅう |
作者名 | 製作者不詳/日本・長崎製ヵ |
時代 | 江戸時代、正徳4年/1714年 |
材質 | 鉛ガラス |
サイズ | 総高25.5 最大径12.7 平均比重(身)3.57 |
員数 | 1 |
その他の情報 | びいどろ史料庫コレクション 来歴:1970びいどろ史料庫→2011神戸市立博物館 参考文献: ・神戸市立博物館『びいどろ・ぎやまん展―清涼な異国趣味―』(神戸市健康教育公社、1983) ・土屋良雄『日本のガラス』(紫紅社、1987) ・神戸市立博物館『Theびいどろ展―江戸時代のガラス・粋と美』(神戸市スポーツ教育公社、1990) ・神戸市立博物館『びいどろ・ぎやまん・ガラス 江戸時代~明治、大正へ』(2000) ・神戸市立博物館『開館30年プレ企画 受贈記念速報展 和ガラスの神髄―びいどろ史料庫名品選図録』(2011) ・神戸市立博物館『ギヤマン展 あこがれの輸入ガラスと日本』(神戸新聞社、2014) ・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019 |
指定区分 | |
分野 | ガラス |