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太平洋図

114図幅からなる1589年のラテン語版『世界の舞台』には、“MARIS PACIFICI,”(太平洋図)が加わりました。本図には、それ以前の日本とは異なる姿で描かれていることが確認できます。F.v.ドゥラード(Fernao vaz Dourad)の名を冠する「ドゥラード型」で、東日本が欠如し、西日本に限って描くのが特徴。日本の北方に描かれる島には、“Isla de Plata”(銀島)と注記がありますが、マルコ・ポーロ以来続く黄金伝説の名残りでしょう。赤道の以南の大きな島は“Nova Guinea”(ニューギニア)、さらにその南は、伝説の大陸でもあった“TERRA AVSTRALIS”(南の島)です。


【古地図】
名称 太平洋図 たいへいようず
作者名 A.オルテリウス 
時代 /1589年
材質 銅版手彩
サイズ 44.4×57.6
員数 1枚
その他の情報

来歴:1981神戸市

参考文献:
・三好唯義「ポルトガル地図学史上における日本地図の変遷」神戸市立博物館『研究紀要』第1号 1984
指定区分
分野 絵図・地図