染付西洋風景図皿
オランダから中国・景徳鎮窯、日本・有田窯に同時期に注文されたと考えられている西洋風景図皿。見込みには、三角帽子を被った人物が3人配され、画面右手の女性は動物(犬か)を連れています。女性の上部に描かれる長方形や三角形の事物は、海岸に停泊する船の帆柱を表していると推定され、本風景図は西洋の港町を描いているのでしょう。縁には染付の濃淡を活かした波状文が周囲を彩っています。裏面腰部分は3カ所の花枝文を配し、高台畳付は露体となっています。
本作のような西洋風景図を見込みに施した作例は、17世紀後半から輸出向けに製作されたと考えられています。オランダの風景画家であるフレデリック・ファン・フライトム(Fredereik van Frytom, 1632-1701)が手掛けた作例が手本と考えられていることから、フライトムスタイルと称されています。
【近世・近代の漆工・陶磁器・染織】
本作のような西洋風景図を見込みに施した作例は、17世紀後半から輸出向けに製作されたと考えられています。オランダの風景画家であるフレデリック・ファン・フライトム(Fredereik van Frytom, 1632-1701)が手掛けた作例が手本と考えられていることから、フライトムスタイルと称されています。
【近世・近代の漆工・陶磁器・染織】
名称 | 染付西洋風景図皿 そめつけせいようふうけいずさら |
作者名 | 景徳鎮窯 |
時代 | 清時代/17世紀末~18世紀初期 |
材質 | 磁器 |
サイズ | 高2.7 径20.3 高台径12.3 |
員数 | 1枚 |
その他の情報 | 来歴:1983神戸市立博物館 参考文献: ・神戸市立博物館『神戸市立博物館所蔵 阿蘭陀絵伊万里とびいどろ・ぎやまん展―江戸のオランダ趣味―』(福山市立福山城博物館、1998) |
指定区分 | |
分野 | 陶磁 |