Language | 文字サイズ  S M L

カットガラス手付碗

器体側面に斜格子に魚子文(ストロベリーダイアモンド)が、車状工具によって施された把手付のカップ。このカットパターンは、19世紀のイギリスやアイルランドで流行したものです。収納木箱の蓋裏には、弘化4年(1847)に「中山経孝」が「御城代松平伊賀守様御内服部平左衛門様」から頂戴した旨が記されています。経孝は、八上郡の大庄屋かつ同郡別所村の庄屋を勤めた人物(善右衛門経孝)と考えられます。同三年の「御城替御入用金著調達」には、経孝が「200貫目」を献上したと記録があり、本器を拝受した理由との関連が示唆されます。


【びいどろ・ぎやまん・ガラス】
名称 カットガラス手付碗 かっとがらすてつきわん
作者名 イギリス製 
時代 江戸時代、弘化4年/1847年
材質 ソーダ石灰ガラス
サイズ 高6.7 口径7.4 比重2.38
員数 1点
その他の情報

来歴:1991神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『ギヤマン展 あこがれの輸入ガラスと日本』(神戸新聞社、2014)
指定区分
分野 ガラス