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敦盛と直実

『平家物語』の「敦盛最期」の名手・春信による錦絵です。

直実が敦盛を組み伏せて兜を取ると、我が子と同じ年頃の美少年に驚き、命を助けたいと思うのだが、味方が近づいてくるため、直実は自ら菩提を弔うため泣く泣く頚を取る、という場面が描かれています。

美人画をを得意とした春信が描くと、関東武者の直実と凛々しい美少年敦盛が顔を見合わせる間には、敵味方の関係とは異なる情感がこもっています。

【中世の神戸】【江戸の絵画】
名称 敦盛と直実 あつもりとなおざね
作者名 鈴木春信 
時代 江戸時代、明和年間ごろか/1764年~1772年頃か
材質 紙本木版色摺
サイズ 27.9㎝×20.7㎝
員数 1枚
その他の情報

来歴:1992神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・神戸市立博物館特別展『須磨の歴史と文化』図録 2015
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・神戸市立博物館編『源平物語絵セレクション』 1997
指定区分
分野 木版画