PLAN OF THE FOREIGN SETTLEMENT OF KOBE(神戸外国人居留地計画図)
イギリス人土木技師J. W. ハート(John William Hart, 1837年頃-1900)が、明治5年7月に完成させた、神戸外国人居留地の計画図です。外国人居留地とは、日本と通商条約を結んでいた国の人々(イギリス人、アメリカ人、ドイツ人など)が、居住や営業を許可された一定の区域のことです。神戸においては、「神戸町と生田川との間」(「兵庫港並びに大坂に於て外国人居留地を定むる取極」)に設けられました。
神戸外国人居留地の基本計画は、イギリス海軍の測量技師C. ブロックによって幕末より立てられ始めました。ハートはブロックの計画案を受け継ぎ、神戸外国人居留地の管理・運営を行う居留地行事局の顧問技師として、さらに都市整備を進めていきました。本図はそのようななかで作成されたものです。
本図では、周囲を含めて南北に8条、東西に5条の道路が設けられ、126の区画に分かれている居留地の様子が図示されています。細部をみると、歩道と(馬車などの)車道の区分、街灯や街路樹の位置、下水道の流路も示されています。居留地の東側には生田川の堤防跡を利用したレクリエーション・グラウンド(東遊園地)、海岸通にはプロムナードが整備されることになっており、より住みよい街づくりを目指した当時の人々の営為が感じられます。
【近代の神戸】
神戸外国人居留地の基本計画は、イギリス海軍の測量技師C. ブロックによって幕末より立てられ始めました。ハートはブロックの計画案を受け継ぎ、神戸外国人居留地の管理・運営を行う居留地行事局の顧問技師として、さらに都市整備を進めていきました。本図はそのようななかで作成されたものです。
本図では、周囲を含めて南北に8条、東西に5条の道路が設けられ、126の区画に分かれている居留地の様子が図示されています。細部をみると、歩道と(馬車などの)車道の区分、街灯や街路樹の位置、下水道の流路も示されています。居留地の東側には生田川の堤防跡を利用したレクリエーション・グラウンド(東遊園地)、海岸通にはプロムナードが整備されることになっており、より住みよい街づくりを目指した当時の人々の営為が感じられます。
【近代の神戸】
名称 | PLAN OF THE FOREIGN SETTLEMENT OF KOBE(神戸外国人居留地計画図) こうべがいこくじんきょりゅうちけいかくず |
作者名 | J. W. ハート |
時代 | 明治5年/1872年 |
材質 | 紙本ペン書 |
サイズ | 本紙:157.2×108.0cm、表装:207.0×119.1cm |
員数 | 1枚 |
その他の情報 | 来歴:1951神戸市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館 参考文献: ・水嶋彩乃「「神戸外国人居留地計画図」について」(『地図情報』40-1 2020) ・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019 ・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008 ・神戸市立博物館特別展『居留地返還100周年記念 神戸・横浜”開化物語”』図録 1999 |
指定区分 | |
分野 | 絵図・地図 |