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地球分双卯酉五帯之図

舟型図11枚のきわめて珍しい形をもちます。「卯酉五帯」の卯酉とは東西を、五帯は赤道を挟む気候帯(熱帯、温帯、寒帯)を意味します。カリフォルニアが島として、北太平洋に巨大な陸地が描かれるなど、17世紀ヨーロッパの世界図との関連が指摘されます。

作者の沢田員矩は大坂の人で、同地の地図制作者森幸安の弟子といわれます。

【古地図】
名称 地球分双卯酉五帯之図 ちきゅうぶんそうぼうゆうごたいのず
作者名 長莎館校、沢田員矩誌 
時代 江戸時代、宝暦9年/1760年
材質 手書手彩
サイズ 各81.5×18.0
員数 11舗
その他の情報 南波松太郎コレクション

来歴:南波松太郎→1983神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・海野一隆『東西地図文化交渉史研究』清文堂 2003 ・矢守一彦『古地図への旅』朝日新聞社 1992
・矢守一彦『古地図と風景』筑摩書房 1984
指定区分
分野 絵図・地図