武将図(出陣図)
この2曲屏風に、西洋的な遠近法、明暗・立体表現で描かれた二人の武人です。類似作例の「泰西王侯図屏風」(ボストン美術館蔵)と同様に、城館建築を背景に、甲冑を身にまとい優雅な所作を見せる王とその廷臣を描いています。一見西洋絵画のようにも見えますが、素材は油画ではなく日本的な顔料絵具が使われています。
日本で布教活動を展開したイエズス会のセミナリオで教育を受けた日本人画家による作品と思われます。この屏風は明治か大正時代まで西村家に伝来し、その祖先は、原城を陥落させた松平信綱の家臣・西村次郎右衛門で、この屏風も次郎右衛門が原城から持ちだしたとする伝説があります。
【南蛮美術】
日本で布教活動を展開したイエズス会のセミナリオで教育を受けた日本人画家による作品と思われます。この屏風は明治か大正時代まで西村家に伝来し、その祖先は、原城を陥落させた松平信綱の家臣・西村次郎右衛門で、この屏風も次郎右衛門が原城から持ちだしたとする伝説があります。
【南蛮美術】
名称 | 武将図(出陣図) ぶしょうず しゅつじんず |
作者名 | 筆者不詳 |
時代 | 江戸時代/17世紀初期 |
材質 | 紙本著色 |
サイズ | 各119.2×57.5 |
員数 | 2曲1隻 |
その他の情報 | 来歴:島原城→松平信綱臣西村治郎右衛門為正と伝承。西村澹氏→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館 参考文献: |
指定区分 | |
分野 | その他 |