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太山寺旧蔵・止観輔行伝口決(叡山版)

中国天台宗の大成者・智顗が仏教の瞑想法について著した仏教の瞑想法・『摩訶止観』の注釈書です。この資料は、弘安年2~8年(1279~85)にかけて、権大僧都・承詮を願主として、日本天台宗の総本山・比叡山延暦寺で刊行されたものの一部です。巻末に「播州 明石郡太山寺」の書き込みがみえ、かつては天台宗の名刹・太山寺(神戸市西区)に伝来したことが知られます。中世の人々の経典を弘め伝えようとする強い意志を感じさせてくれる貴重な資料です。

【中世の神戸】
名称 太山寺旧蔵・止観輔行伝口決(叡山版) たいさんじきゅうぞう・しかんぶぎょうでんぐけつ(えいざんばん)
作者名  
時代 鎌倉時代、弘安2年~8年/1279年~1285年
材質 木版墨摺
サイズ 24.8~26.1×15.1~16.3
員数 10帖
その他の情報

来歴:太山寺旧蔵 1989神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
指定区分
分野 文書・書籍