インド独立75周年・日印国交樹立70周年 インド近代絵画の精華―ナンダラル・ボースとウペンドラ・マハラティ 2023年1月14日(土曜) ~ 2023年3月21日(火曜)
この展覧会は終了しました
開催概要
【2023年3月7日更新】講演会について、追加情報を更新いたしました。詳細は下記の関連事業からご覧ください。
【2023年2月7日更新】本展の関連事業として、講演会と解説会を開催いたします。詳細は下記の関連事業からご覧ください。
日本とインドの国交樹立から70年の節目を記念して、ニューデリー国立近代美術館のコレクションによる、インド近代絵画の展覧会を開催いたします。
このたび紹介するのは、インドの近代美術を代表する画家、ナンダラル・ボース(1882-1966)とウペンドラ・マハラティ(1908-1981)の作品です。
ボースは、アバニンドラナート・タゴール(1871-1951)をはじめとするベンガル派の画家たちから大きな影響を受けたことで知られています。ベンガル派は、20世紀初頭、岡倉天心(1862-1913)や横山大観(1868-1958)、菱田春草(1874-1911)といった日本近代美術の重要人物たちとも交流し、急激な西洋化の波の中で、自国の美術が失われるかもしれないという危機的な状況を共有しながら、西洋画ではなく伝統的な絵画技法を重要視しました。一方マハラティは、ボースの次世代として登場し、インド近代絵画を牽引した重要な画家のひとりです。1950年代に2年間日本に滞在しており、留学を契機として仏教的な主題を多く手掛けるようになりました。
本展では、ふたりの画業の一端をニューデリー国立近代美術館・パトナー美術館の所蔵作品25点から紹介します。日本画壇の作家たちとの運命的な出会いから生まれたインド近代絵画の精華をご覧ください。
▶▶▶神戸市公式noteにて、本展の記事が紹介されています!
- 会 期
- 令和5年1月14日(土曜)~3月21日(火曜・祝)【57日間】
- 休 館 日
- 月曜日
- 開館時間
- 9時30分~17時30分
※入場は閉館の30分前まで - 〇新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、展覧会内容を変更させていただく場合があります。
- 〇新型コロナウイルス感染症対策のため、ご来館の際には、マスクの着用、検温、手指の消毒等にご協力をお願いします。館内ではできるだけ会話をお控えください。
- 〇館内の混雑状況によっては、入館、入室を制限する場合があります。
- 観 覧 料
- 一般300(240)円、大学生150(120)円、高校生以下無料
※( )内は30名以上の団体料金
※本展観覧には、上記コレクション展の観覧料が必要です。 - 主 催
- 神戸市立博物館、在大阪・神戸インド総領事館、神戸新聞社
- 特別協賛
- ニューデリー国立近代美術館
関連事業
講演会「ナンダラール・ボースと詩聖タゴール」
- 概要
- ナンダラール・ボースと詩聖タゴールの交流の足跡を追いながら、シャンティニケトン時代の彼の作品や活動に焦点を当てて紹介します。
- 開催日:
- 令和5年3月11日(土曜)14:00~15:30
- 会場:
- 神戸市立博物館 地階 講堂
- 講師:
- 大西正幸 氏
[略歴]東京大学文学部卒。オーストラリア国立大学にてPhD(言語学)取得。専門分野は、北東インド・沖縄・ブーゲンビル(パプアニューギニア)の危機言語の記述・記録とベンガルの近現代文学・口承文化。
畠中光享 氏
[略歴]日本画家・インド美術研究者。1974年初渡印ののち、半世紀近くにわたり渡印を重ね、インド美術研究と細密画、古染織品の収集を続ける。2012年にはインド・ニューデリーにて日印国交60周年記念の個展を開催。 - 定員:
- 80名(先着順。当日13時30分から当館地階講堂前にて整理券を配布)
- 対象:
- 一般
- 参加費:
- 無料(当日使用できる2階コレクション展の観覧券が必要です)
学芸員による展示解説会
- 開催日:
- ①令和5年2月11日(土曜)13:00~13:30
②令和5年2月18日(土曜)13:00~13:30 - 会場:
- 神戸市立博物館 地階 講堂
- 定員:
- 80名(先着順、当日12時30分から地階講堂前で整理券を配布します。)
- 対象:
- 一般
- 参加費:
- 無料
本展のみどころ
1.ナンダラル・ボース
ビハール州出身の画家。コルカタの国立美術学校でインド固有の文芸復興運動〈ベンガルルネッサンス〉を推進したアバニンドラナート・タゴールに師事。インドの古代壁画やミニアチュールなどインドの伝統的な美術を重要視し、日本・中国の伝統的な絵画にも関心を寄せた。本展では、こうしたナンダラルの幅広い関心のありようを示すため、壁画やミニアチュールの作品を含みつつ、展覧会の開催趣旨に照らして日本画との関連を考えさせる絵画を紹介している。
《舟遊び》1909年、ウォッシュ、テンペラ・紙、ニューデリー国立近代美術館蔵
《たそがれ》1941年、テンペラ・紙、ニューデリー国立近代美術館蔵
2.ウペンドラ・マハラティ
オリッサ州出身の画家、建築家。コルカタの国立美術学校でタゴールやナンダラル・ボースに師事し、西洋のアカデミックな絵画から水洗いの技法(ウォシュ・テクニック)やテンペラによる絵画を学ぶ。また、工芸技術や建築設計まで幅広く習得し、インド固有のアイデンティティを求める〈ベンガルルネッサンス〉運動に感化された。なかでも、ナンダラルの美術に対する姿勢に強い影響を受けたと言われる。
《アレキサンドロスの退却》 1940年、油彩・キャンバス、パトナー美術館蔵
《サティの遺体を抱いて世界を蹂躙するシヴァ》 制作年不詳、テンペラ・紙 、ニューデリー国立近代美術館蔵
広報用画像のお問い合わせ
神戸市立博物館学芸課 インド近代絵画展広報用画像係
〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
TEL:078-391-0035
FAX:078-392-7054
E-mail:kobemuse01@jewel.ocn.ne.jp
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