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研究紀要

研究紀要:第32号(2016年)

執筆者 論題 要旨
問屋 真一 絵入り幸若舞曲「敦盛」について ―新出の須磨寺本絵巻を中心に― 平敦盛の菩提寺ともいうべき須磨寺の宝物、新出の幸若舞曲「敦盛」絵巻を紹介。当初は横本の奈良絵本で、上下巻に画図各6図をおさめる。舞曲「敦盛」の手書の絵巻・絵本はこれまで4点知られているが、うち2点は慶長年間以降の版本(寛永年間製版本)をもとに工夫を重ね手直ししたものである。残り2点のうち1点(内藤記念くすり博物館蔵)は上巻のみが現存する。本資料のテクストはもう1点の京都府立総合資料館本と同じ幸若流系統で、挿絵も版本の影響を受けない、版本出現以前の絵入り舞曲「敦盛」をうかがい知ることのできる貴重な作例といえるものである。
石野 博信
檀上 重光
喜谷 美宣
井上 洋一
北井 利幸
橋詰 清孝
関野 豊(編)
国宝桜ヶ丘銅鐸・銅戈発見50周年記念事業の概要 昭和39年(1964)12月10日に発見された桜ヶ丘銅鐸・銅戈は、平成26年に発見から50年目を迎えた。50周年の節目を迎えるにあたり、記念事業として開催したシンポジウム「国宝桜ヶ丘銅鐸・銅戈の謎に迫る」(平成26年12月14日、於神戸市立王子動物園ホール)、記念講演会(平成27年1月25日、於当館講堂)、公開復元鋳造(平成27年2月11日、於竹中大具道具館)の概要を報告するものである。