美術
異国への眼差し―伊万里焼・萬古焼・源内焼 2022年7月16日(土曜) ~ 2022年8月21日(日曜)
鎖国により諸外国との交流が制限された江戸時代、遥か海の向こうの異国は、当時の日本人にとってまだ見ぬ憧れの地でありました。オランダや中国から流入した最先端の文化への憧憬は異国趣味と称されます。 江戸時代には阿蘭陀人、駱駝や象など異国の文物をあしらった陶磁器や、皿の見込み部分に地図をあらわす地図皿がつくられました。それらには当時の人々の異国趣味が反映されています。 一方、ヨーロッパでは日本や中国の文化を嗜好する東洋趣味が流行します。日本でもヨーロッパ向けの製品として多くの陶磁器がつくられ、輸出されました。 本展示では伊万里焼・萬古焼・源内焼といった陶磁器コレクションを通じて、江戸時代の人々が異国をどのようにみつめていたのか、その眼差しを探ります。
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色絵象にインド風俗図壷
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色絵帆船に阿蘭陀人文蓋付碗
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染付駱駝に阿蘭陀人文鉢
展示作品リスト
- 染付芙蓉手V.O.C.マーク入り大皿 有田窯 江戸時代、18世紀初期 1枚 当館蔵
- 色絵婦女逍遥文皿 景徳鎮窯 清、18世紀後期 1枚 当館蔵
- 染付婦女逍遙文皿 有田窯 江戸時代、18世紀初期 1枚 当館蔵
- 三彩南北アメリカ大陸図大皿 志度窯 江戸時代、18世紀後期 1枚 当館蔵(池長孟コレクション)
- 緑釉日本図角形鉢 志度窯 江戸時代、18世紀後期 1枚 当館蔵
- 金彩染付日本図角形皿 有田窯 「文政年製」銘 江戸時代、19世紀初期 1枚 当館蔵(池長孟コレクション)
- 染付円形世界図皿 有田窯 「天保年製」銘 江戸時代、19世紀半ば 1枚 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 染付洋文字に獅子図水指 萬古窯 江戸時代、18世紀後期 1合 当館蔵(池長孟コレクション)
- 色絵象にインド風俗図壷 有田窯 江戸時代 18世紀後期 1合 当館蔵(池長孟コレクション)
- 染付象に紅毛人文鉢 有田窯 江戸時代、19世紀初期 1口 当館蔵
- 染付駱駝に阿蘭陀人文鉢 有田窯 江戸時代、19世紀初期 3口 当館蔵
- 色絵帆船に阿蘭陀人文蓋付碗 有田窯 江戸時代、18世紀後期~19世紀初期 5口 当館蔵
- 色絵阿蘭陀人文蓋付碗 有田窯 江戸時代、19世紀初期 5口 当館蔵
- 色絵阿蘭陀人文八角皿 有田窯 江戸時代、19世紀初期 1枚 当館蔵
- 染付阿蘭陀人に唐人文八角鉢 有田窯 江戸時代、19世紀初期 1口 当館蔵
- 染付芙蓉手天使に紋章文皿 有田窯 江戸時代、18世紀後期~19世紀初期 1枚 当館蔵