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古地図

池長孟コレクションの世界地図 2025年4月1日(火曜) ~ 2025年6月15日(日曜)

かつて、神戸市葺合区熊内(現中央区)にあった池長美術館では、年に一度展覧会が開かれていました。その第三回目、昭和17年(1942)に開催された展覧会では、「日本製作世界地図人物図に就て」と題し、世界地図を中心に展示されました。 池長孟コレクションといえば「南蛮屏風」や「聖フランシスコ・ザビエル像」などの南蛮美術…というイメージが強いかもしれません。しかし、コレクションのなかには数多くの、優れた古地図が含まれています。池長が蒐集しゅうしゅうの対象とした古地図は、世界地図や、開港地であった長崎・横浜・神戸などの地図であり、まさに海外の影響を受けて日本で作られた作品といえるでしょう。池長は展示の意図を以下のように語っています。

  特に日本で製作された昔からの世界地図を系統だてゝ陳列しました。これを見れば古人がいかに海外に重大な関心を持つ
  てゐたかを窺知することが出来ませう。
                                   『第三回展観目録』(池長美術館、1942年)

本展では、第三回展観で出品されたもののなかから、選りすぐりの世界地図をご紹介します。昔の人々がどのように世界をみていたのか、探りながらご覧ください。

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    須弥山儀図

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    万国総図・万国人物図

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    新訂万国全図

展示作品リスト

  • 世界大相図 文政4年(1821) 存統 池長孟コレクション
  • 閻浮提図附日宮図 文化5年(1808) 存統 池長孟コレクション
  • 須弥山儀図 文化10年(1813) 無外子 池長孟コレクション
  • 縮小儀図 文化11年(1814) 無外子 池長孟コレクション
  • 坤輿全図 享和2年(1802) 稲垣子戩 池長孟コレクション
  • 坤輿全図説 享和2年(1802) 稲垣子戩 池長孟コレクション
  • 万国総図・世界人物図 江戸時代、17世紀 池長孟コレクション
  • 万国総図・世界人形図 江戸時代、17世紀 池長孟コレクション
  • 新訂万国全図 文化7年(1810) 高橋景保 池長孟コレクション