聖フランシスコ・ザビエル
- 聖フランシスコ・ザビエル(1506-52)は、1549年に日本に初めてキリスト教を伝えました。それは日本と西洋の本格的な交流の端緒となった重要なできごとでした。
ザビエルが離日したあとの日本では、最盛期には約30万人のキリシタンがいたと言われています。しかし、17世紀はじめに徳川幕府によって公式に禁止されて以来、信仰は潜伏キリシタンによって守り続けられることになります。ザビエルは、1622年に聖人に列せられ、その知らせは日本のキリシタンの間にも伝わり、ここに展示する「聖フランシスコ・ザビエル像」が描かれたと推測されています。本像はその後、摂津の千提寺地区で密かに伝来し、やがて神戸にもたらされました。
この展示室では、日本にはじめてキリスト教を伝えた偉人の肖像として広く知られている「聖フランシスコ・ザビエル像」と、ザビエルその人の足跡を紹介します。あわせて、当時のキリシタンの信仰を今に伝える資料も展示します。
作品保存の観点から、下記の実物展示期間以外はレプリカ展示となります。
何卒ご了承ください。
※2023年の展示期間:2023年7月22日(土曜)~9月10日(日曜)【同時展示作品】
2023年4月1日(土曜)~5月7日(日曜)「武将図(出陣図)」
2023年5月9日(火曜)~6月25日(日曜)「銅版画入り聖牌」
2023年7月22日(土曜)~9月10日(日曜)「キリシタン制札」
重要文化財 聖フランシスコ・ザビエル像 当館蔵(池長孟コレクション)