びいどろ・ぎやまん・ガラス
和ガラスの宝庫 2022年10月18日(火曜) ~ 2022年11月27日(日曜)
当館が収蔵するガラス工芸品の核ともいえるびいどろ史料庫コレクション。神戸松蔭女子学院大学・名誉教授である棚橋淳二氏(1929- )が長年をかけて収集された、江戸時代から戦前までのガラス工芸品、それらに関する文献資料などが含まれています。
昭和45年(1970)に開設されたびいどろ史料庫のコレクションは、過去に開催された和ガラスの展覧会図録やガラス史の全集などをめくると、必ずといってよいほど掲載されています。和ガラス史を考える上で、同コレクションのガラス器は、欠かすことのできないものといえるでしょう。
本展では、和ガラスの名品のなかから、18世紀につくられた“びいどろ”や貴重な手彫り薩摩切子のなど採りあげることで、改めて同コレクションの意義を顕彰します。コレクションを通じて、和ガラスの魅力に触れる機会となれば幸いです。
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蒔絵山水文紫色ガラス徳利
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彩絵焼付鼠に枇杷文薄藍色脚付ガラス盃
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手彫り薩摩切子紫色被せ脚付ガラス杯
展示作品リスト
- 手彫り切子紫色被せガラスちろり 江戸時代後期~明治時代前期(1844~87) 1対2点 当館蔵
- 蒔絵山水文紫色ガラス徳利 江戸時代(1772-1844) 1本 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 彩絵焼付ねずみに枇杷文薄藍色脚付ガラス盃 江戸時代(1772-1844) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り鴛鴦草花文ガラス盃 江戸時代(1772-1844) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- カラーツイスト脚付ガラス杯 江戸時代(1772-1844) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 藍色縁ぼかし弦朝顔ガラス盃 文化2年(1805)箱書き 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り梅枝文緑色ガラス手付水注 江戸時代(1772-1844) 1合 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 型吹き草花文淡青色六角ガラス四段重 正徳4年(1714)箱書き 5点1組 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り薩摩切子紫色被せ脚付ガラス杯 江戸時代後期(1851-68) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子桶形ガラス鉢 江戸時代後期~明治時代前期(1844-87) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 紅流しガラス瓶 明治時代前期(1868-78) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)