びいどろ・ぎやまん・ガラス
船・航路とガラス 2023年4月1日(土曜) ~ 2023年5月7日(日曜)
明治時代以降のガラス産業は、西洋文化の流入によって変化していく社会の中で、造船業とも深い関わりを持っていきます。例えば、日本初の官営ガラス工場・品川硝子製造所では、夜間に船の進路を示す灯りとなる舷灯用の赤色ガラスをつくっていたといわれています。一方で、造船業が発達していく中で、船の就航や進水を記念する際には、ガラス製の記念品などもつくられました。
本展示では、びいどろ史料庫コレクションの中から船や航路に関連するガラス器をご紹介します。当時、海外との交流の主な手段のひとつであった「船」とガラスの関わりを眺めてみましょう。
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[引札]宮垣秀次郎玻璃製造所
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ぶらじる丸文練上げ緑色ガラスペン皿
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戦艦津輕進水記念文緑色ガラス壁掛け
展示作品リスト
- 戦艦津輕進水記念文緑色ガラス壁掛け 合資会社岡本特殊硝子工業所製 昭和15年(1940)頃 1枚 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- [引札]舷灯製造発売処八木伊右衛門 明治時代前期(1867-89)1枚 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- [引札]宮垣秀次郎玻璃製造所 明治14年(1881)頃 1枚 当館蔵
- 金赤色ガラス舷灯 高島常七製 明治37年(1904)頃 1点 玻璃文庫
- ぶらじる丸文練上げ緑色ガラスペン皿 岩城硝子株式会社製 昭和14年(1939)頃 2点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぶらじる丸世界航路文ガラス文鎮 昭和14年(1939)頃 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 新田丸・八幡丸・春日丸就航記念練上げ緑色ガラス煙草入れ 岩城硝子株式会社製 昭和15年(1940)頃 2点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)