古地図
文化財を守る―古地図修理の現場から― 2023年7月22日(土曜) ~ 2023年9月10日(日曜)
さまざまな危機にさらされながら、長い年月を経て今日まで伝わってきた文化財。その陰には、これらを守ろうとした人々の努力がありました。文化財を守るには、保管環境の整備や災害からの回避も必要ですが、損傷の拡大を抑えることで永年保存をより確実なものにする「修理」も重要な作業です。
今回の展示では、処置をおこなった古地図資料から、文化財の修理について紹介します。素材や形、損傷の原因など資料によって異なるため、修理の方法も多岐にわたります。文化財を未来に伝えるための取り組みの一端に触れていただければ幸いです。
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従高野山奥院慈尊院迠路径之図
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日本輿地図藁
展示作品リスト
- 従高野山奥院慈尊院迠路径之図 江戸時代、17世紀 当館蔵
- 遠近道印作、菱川吉兵衛画 東海道分間絵図 元禄16年(1703) 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 秋里籬島著、竹原春朝斎画 東海道名所図会 寛政9年(1797) 当館蔵
- 染付日本図に青海波・瑞雲・飛鶴文大皿 有田窯 裏銘「本朝天保年製」 江戸時代、19世紀 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 染付世界図りんご形皿 有田窯 裏銘「天保年製」 江戸時代、19世紀 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 染付青磁九州図十二稜形皿 有田窯 裏銘「乾」 江戸時代、19世紀 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 伊能忠敬、日官高橋景保謹識 日本輿地図藁 文化6年(1809) 当館蔵(南波松太郎コレクション)