美術
南蛮屏風とその時代 2024年9月14日(土曜) ~ 2024年12月8日(日曜)
「南蛮」。この言葉の起源は、中国南方にある異国を表す言葉でしたが、日本では南方の海から船でやってくる異国人の意味合いで使われました。16世紀中期にポルトガルなどの西洋人の渡来が本格化すると、彼らを南蛮人と呼ぶ感覚が定着するようになります。南蛮人たちの異国での生活、航海、日本への渡来と交易・信仰のありさまなどを描いた屏風絵を総じて「南蛮屏風」と呼びます。現在世界で90件以上の存在が確認されています。本格的に描かれるようになるのは、豊臣秀吉の九州制圧後と考えられます。
この展示では、南蛮屏風をはじめとする近世初期の風俗画にみえる、南蛮交易、秀吉の南蛮趣味、キリスト教の広まりと禁教など、日欧交流の諸相を紹介いたします。
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重要文化財 狩野内膳筆「南蛮屏風」(左隻)
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重要文化財 狩野内膳筆「南蛮屏風」(右隻)
展示作品リスト
- 狩野内膳 南蛮屏風 桃山時代、16世紀末~17世紀初期 紙本金地著色 当館蔵(池長孟コレクション)
【前期展示】9月14日(土曜)~11月4日(月曜・振休) - 南蛮人交易図 江戸時代、17世紀後期 紙本著色 当館蔵(池長孟コレクション)
【前期展示】9月14日(土曜)~11月4日(月曜・振休) - 長谷川派 南蛮屏風 江戸時代、17世紀初期 紙本金地著色 当館蔵
【後期展示】11月6日(水曜)~12月8日(日曜) - 観能図 桃山時代、17世紀初期 紙本著色 当館蔵(池長孟コレクション)
【後期展示】11月6日(水曜)~12月8日(日曜)