びいどろ・ぎやまん・ガラス
和ガラス名品撰―近代編 2024年9月14日(土曜) ~ 2024年12月8日(日曜)
明治時代以降、西洋文化の流入とともに日本のガラス産業は発展を遂げていきました。明治9年(1876)に設立した日本初の
官営ガラス工場・品川硝子製造所における外国人技師の招聘をはじめ、西洋の製造技術や装飾技法が伝えられたことは大きな
契機といえます。
大量生産に向いたプレスガラス、ホイール状の工具を用いて緻密なカットを施す切子をはじめ、エナメル彩、腐食、サンドブラストなどの新たな成形・装飾技法の確立は、江戸時代にはみられなかったガラス器の登場につながります。
本展では、従前の技法を用いた過渡期の作例を含めて、明治時代以降につくられたガラス器をご紹介します。様々な輝きを放つ近代和ガラスの名品をご堪能ください。
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切子金赤被せ格子文ガラス蓋物
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乳白に青色被せ金赤渦巻文 ガラスコンポート
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グラヴュール葡萄文手付ガラス水差
展示作品リスト
- 切子金赤色被せガラス蓋物 明治時代前期~中期(1887-1903)1合 当館蔵
- 手彫り切子青色被せ脚付ガラス杯 江戸時代後期~明治時代前期(1844-87) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子銅赤色被せグラヴュール唐草文ガラス鉢 宮垣秀次郎カ 明治14年(1881)頃 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- プレス旭光に擬宝珠文ガラス皿 品川硝子製造所製か 明治時代中期(1889-1903) 2枚 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- グラヴュール蔦唐草文手付コップ 日本硝子製造会社製か 明治時代中期(1889-1903) 6点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 腐食連続文脚付ガラス杯 明治時代前期(1868-89) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 金赤色被せグラヴュール蘭・菊文ガラス徳利 明治時代前期(1868-89) 1対2点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- グラヴュール葡萄文手付ガラス水差 明治時代中期(1883-97) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- サンドブラスト葡萄文脚付ガラス杯 明治時代後期(1897-1912) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 青縁焙りだし乳白菖蒲に蝶文すかし隅入り角鉢 大正時代~昭和時代初期(1912-35) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 乳白に青被せ金赤渦巻文ガラスコンポート 大正時代~昭和時代初期(1912-35) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)