びいどろ・ぎやまん・ガラス
びいどろを飾る—ぎやまん彫り 2024年12月24日(火曜) ~ 2025年2月9日(日曜)
ダイヤモンドのような硬い石をつけた棒状の工具を使い、ガラスの表面を削って装飾をほどこす「ぎやまん彫り」。ヨーロッパでは「ダイヤモンド・ポイント彫り」と呼ばれ、16世紀以降イタリア、イギリス、オランダなどで普及していきました。この技法には、小さな点を刻んで意匠を施す「スティップリング」と線刻を連ねる「スクラッチング」と呼ばれる表現方法があります。まるで絵画のような装飾は、繊細優美そのものです。
日本では、長崎貿易を通じてもたらされたヨーロッパ製のガラス器を参考に、ぎやまん彫りの技法は確立していったと考えられています。それらは、ヨーロッパ製の装飾に比べると、やや素朴な印象を受けるかもしれません。しかし、小ぶりなガラス器の表面に刻まれた花卉や鳥、神獣などは、なんとも愛らしい姿をしています。
びいどろを彩る装飾技法―ぎやまん彫りの魅力をご堪能ください。
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型吹きぎやまん彫り唐人孔雀雨龍文ガラス鉢
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ぎやまん彫り龍文ガラス猪口・ガラス盃台
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ぎやまん彫り梅枝文緑色ガラス手付水注
展示作品リスト
- 型吹きぎやまん彫り唐人孔雀雨龍文ガラス鉢 日本製 江戸時代(1711-81)1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ダイヤモンドポイント彫りライオン紋章ビーカー ネーデルラント製 17世紀後半 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ダイヤモンドポイント彫り百合文ワイングラス 日本製(加藤正康による加飾) 昭和57年(1982) 2口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り龍文ガラス猪口・ガラス盃台 中国製 清朝、19世紀前半 2点1組 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り生花文ガラス皿 中国製 清朝、19世紀前半 2枚 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り鴛鴦草花文ガラス盃 日本製 江戸時代(1772-1844) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り梅花文脚付ガラス杯 日本製 江戸時代(1772-1844) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り梅枝文緑色ガラス手付水注 日本製 江戸時代(1772-1844) 1合 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り金魚藻文青色ガラス卦算 日本製 江戸時代(1772-1844) 1本 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- ぎやまん彫り海老に貝文ガラス盃 日本製 江戸時代(1772-1844) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)