美術
司馬江漢の風景画 2020年5月19日(火曜) ~ 2020年6月21日(日曜)
司馬江漢(1747-1818)は、絵画制作から学術的な著作まで、幅広い分野に才能を発揮しました。若い頃は鈴木春信風の錦絵を描いたり、宋紫石から中国風の花鳥画を学びましたが、西洋の学術に通じた平賀源内や大槻玄沢などとの交流を通して、西洋絵画の表現に目覚めていきます。
天明3年(1783)、舶来洋書の記述を参考にして、日本初のエッチング(腐蝕銅版画)の技法の開発に成功し、斬新な風景版画を手掛けました。また、水墨などの在来の技法でも、西洋風の陰影や奥行き感を持ち味とする風景画を描きました。
実際に訪ね歩いた江戸や日本各地の名所から、未だ見ぬ西洋の景色まで、当時の最先端をいく司馬江漢の風景表現をお楽しみください。
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三囲景
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異国工場図
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駿州柏原富士図
展示作品リスト
- 美人納涼図 江戸時代、18世紀後期 絹本著色 1幅
- 播州舞子浜図 文化9年(1812)前後 絹本墨画 1幅
- 江漢画室図 寛政6年(1794) 銅版墨摺 1面
- 獅子のいる異国風景図 天明3年(1783)ごろ 銅版筆彩 1面
- 三囲景 天明3年(1783) 銅版筆彩 1面
- 不忍之池 天明4年(1784) 銅版筆彩 1面
- 広尾親父茶屋図 天明4年(1784) 銅版筆彩 1面
- 七里浜 TNPERJENOSIMA 天明7年(1787) 銅版筆彩 1面
- 両国橋 TWEELANDBRUK 天明7年(1787) 銅版筆彩 1面
- ZITenHUYS 天明年間(1781-1789)中期 銅版筆彩 1面
- Serhentine 天明年間(1781-1789)中期 銅版筆彩 1面
- 異国工場図 江戸時代、18世紀末期~19世紀初期 絹本著色 1幅
- 駿州柏原富士図 文化9年(1812) 絹本淡彩 1幅