びいどろ・ぎやまん・ガラス
手彫り切子の名品 2021年2月6日(土曜) ~ 2021年3月28日(日曜)
ガラスの表面をカットして装飾を加える“切子”。日本では、江戸時代後期、19世紀頃から始められたとされます。今日一般的にグラインダー状の工具を用いて加飾するのに対し、当時の切子は、水溶き金剛砂を用いて、棒状工具で往復研磨して文様を刻むという、時間と労力を要する装飾技法でした。近年では、現在の切子と区別して“手彫り切子”の名称が提唱されています。
特集展示では、コレクションの中から、江戸時代から明治時代前期に製作された手彫り切子の作例をご紹介します。手彫切子ならではの柔らかい、温もりのあるかがやきをご堪能ください。
※本展では、コレクションの保存の観点から特別展「和のガラス-くらしを彩ったびいどろ、ぎやまん」(2020年10月3日(土曜)~11月23日(月曜・祝日)開催)出品作品を除いて展示を構成しています。何卒ご了承ください。
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「手彫り切子ガラス三段重」
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「手彫り薩摩切子銅赤色被せガラス小皿」
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「手彫り切子藍色被せガラス蓋物」
展示作品リスト
- 手彫り切子紫色被せガラスちろり 江戸後期-明治前期(1844-87) 1対2点 当館蔵
- 手彫り切子ガラス鉢 江戸後期-明治前期(1844-87) 1口 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子ガラス振出 江戸後期-明治前期(1844-87) 1合 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子ガラス三段重 江戸後期-明治前期(1844-87) 1式4点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子ガラス栓付瓶 江戸後期-明治前期(1844-87) 1対2点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り薩摩切子ガラス皿 江戸後期(1851-68) 1枚 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り薩摩切子藍色ガラス瓶 日本・薩摩製 江戸後期(1851-68) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り薩摩切子銅赤色被せガラス小皿 日本・薩摩製 江戸後期(1851-68) 1枚 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子藍色被せガラス蓋物 日本・薩摩系 江戸後期-明治前期(1844-87) 1合 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)