びいどろ・ぎやまん・ガラス
プレスガラスⅠ 欧米のプレスガラス 2020年7月4日(土曜) ~ 2020年8月16日(日曜)
プレスガラスとは、二つの型の間に熔けたガラスを流し込み、プレスして成形された器を指します。1820年代のアメリカで型押し機が開発された後、その技術は瞬く間にイギリス、さらにはヨーロッパ各国へと伝わっていきました。簡易、かつ短時間で大量のガラス器を生産できるプレス成形の登場は、ガラスがより多くの人々の生活に普及する契機のひとつとなったのです。
欧米諸国で製造されたプレスガラスは、江戸後期から明治時代初めには既に日本にもたらされています。欧米諸国では日常使いの食器でしたが、当時の日本では高級なカットガラス-「ぎやまん」に写っていたようです。明治時代以降、日本におけるガラスの普及にも一役買った19 世紀の欧米製プレスガラスをご紹介します。
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プレス金彩焼付葡萄文脚付ガラス杯
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プレス蓮弁文青色ガラス皿
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プレス輪繋ぎ文ガラス皿
展示作品リスト
- プレス金彩焼付葡萄文脚付ガラス杯 ヨーロッパあるいはアメリカ製 4点 19世紀中-後期 当館蔵
- プレス蓮弁文青色ガラス皿 イギリス製 1枚 19世紀中期 当館蔵
- プレスホブネイル文緑色ガラス小皿 イギリス製、ARTHUR.ROBOTTOM社 1枚 19世紀中期 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- プレスプリンス・オブ・ウェールズ紋章文ガラス皿 イギリス製ヵ 1枚 1842年頃 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- プレス輪繋ぎ文ガラス皿 イギリス製 1枚 1867年意匠登録/明治12年(1879)箱書き 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- プレスガラス盃洗 ヨーロッパあるいはアメリカ製 1対2点 19世紀中期-後期 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- プレス長短剣形ガラスコップ ヨ―ロッパあるいはアメリカ製 7点のうち4点 19世紀中期-後期 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- プレス縦筋文ガラス蓋物 ヨーロッパあるいはアメリカ製 1合 19世紀中期-後期 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- プレス霰文脚付ガラス杯 ヨーロッパあるいはアメリカ製 1点 19世紀中期-後期 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)