古地図
旅と名所 2020年10月3日(土曜) ~ 2020年11月23日(月曜)
江戸時代は、街道の整備や娯楽の多様化によって、一般にも旅が普及したといわれています。人々の移動が盛んに行われるようになると、江戸と京を結ぶ東海道の道のりを描いた絵図や、参詣客で賑わった高野山の案内図など、旅に関わるさまざまな絵図が作られるようになりました。こうした絵図は、出版文化の発展とともに広く流通し、人々に旅の情報を提供しました。
今回の展示では、街道の景観や訪れるべき場所を描いた絵図をご紹介します。江戸時代の旅人がみていた絵図を通して、名所の旅をお楽しみください。
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「東海道路行之図」
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「木曽路名所一覧」
展示作品リスト
- 大日本早見道中記 浪華友嶋松旭画図並書 安政2年(1855) 木版 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 東海道路行之図 寛文年間(1661-73)頃カ 手書 当館蔵
- 東海道分間絵図 元禄16年(1703) 作者遠近道印 絵師菱川吉兵衛 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 木曽路名所一覧 文政2年(1819) 葛飾前北斎戴斗筆 木版摺彩 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 四国偏禮絵図 全 野山前寺務八十四老翁弘範 宝暦13年(1763) 木版 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 西国三十三所順逆絵図道中記 紀州粉川南町板元大坂屋長三郎 天保3年(1832) 木版手彩 当館蔵(南波松太郎コレクション)
- 高野山細見絵図 文化10年(1813) 浪華橘保春行年六十四歳筆 木版手彩 当館蔵(南波松太郎コレクション)