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古地図

地図皿ずらり 2021年2月6日(土曜) ~ 2021年3月28日(日曜)

地図皿とは、地図の意匠があしらわれた皿のこと。その始まりは宝暦年間(1751-64)に平賀源内(1728-80)が指導して作られたとさ れる源内焼といわれます。その後、天保年間(1830-44)になると、肥前国有田で伊万里焼の地図皿が作られるようになりました。こうした地図皿は、もともと、武士が出世を願ったハレの場で使われたと考えられています。
地図皿に描かれる世界や日本の姿は、いまの私たちからすると、奇妙にみえます。しかし、長人国、小人国、女人国などの空想上の国は、地図皿だけでなく、当時の刊行物にもみることができますから、身近な存在であったのでしょう。
この展示では、当館が所蔵する地図皿をずらりと並べました。皿の形、渦巻や波の文様、そして不思議な地図をお楽しみください。

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    「三彩南北アメリカ大陸図六稜皿」

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    「染付世界図角形皿」

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    「染付に青磁釉日本図水車型形皿」

展示作品リスト

  • 三彩南北アメリカ大陸図六稜皿 江戸時代、18世紀後半 当館蔵(池長孟コレクション)
  • 三彩ユーラシアアフリカ大陸図円形皿 江戸時代、18世紀後半 当館蔵
  • 緑釉日本図角形皿 江戸時代、18世紀後半 当館蔵(南波松太郎コレクション)
  • 染付世界図円形皿 裏銘「本朝天保年製」 江戸時代、19世紀半ば 当館蔵(南波松太郎コレクション)
  • 染付世界図角形皿 裏銘「本朝天保年製」 江戸時代、19世紀半ば 当館蔵(南波松太郎コレクション)
  • 金彩染付日本図角形皿 裏銘「日本文政年製」 江戸時代、19世紀前半 当館蔵(池長孟コレクション)
  • 染付に青磁釉日本図水車形皿 裏銘「福」 江戸時代、19世紀半ば 当館蔵(南波松太郎コレクション)
  • 唐土訓蒙図彙 巻之二 平住専庵選、橘守国画 享保4年(1719)跋 当館蔵(池長孟コレクション)
  • 世界万国日本ヨリ海上里数王城人物図 江戸時代、19世紀 当館蔵(南波松太郎コレクション)
  • 大日本正統図鑑 石川流宣 正徳2年(1712) 当館蔵(南波松太郎コレクション)