考古・歴史
和装にも洋装にも合う!「束髪(そくはつ)」ヘアアレンジ集 2021年4月3日(土曜) ~ 2021年5月23日(日曜)
明治時代中期、医師の渡邊鼎と『東京経済雑誌』記者の石川暎作らが「婦人束髪会」を結成し、日本女性の従来の髪形(「結髪」)を改め、西洋風の簡易な髪形(「束髪」)を推進しました。
婦人束髪会は、油で固めて大きな重い髷を作る結髪は崩れやすく手間のかかるもので、通気性が悪く非衛生的であると主張します。
また、髪を結う際の費用や所要時間のために、結髪が女性の交際を妨げ、文化の進歩を害していると批判し、世の女性たちに、束髪を取り入れるよう訴えかけました。女性の髪形という身近なものを西洋風に改めることから、西洋国家に近づいていくことが目指された時代でした。
この展示では、当時のパンフレットや錦絵とともに、束髪の結い方を紹介します。
ワンポイント解説《束髪の結い方図解》
-
大日本婦人束髪図解
展示作品リスト
- 村野徳三郎 洋式婦人束髪法 1冊 明治18年(1885)
- 三代歌川国貞 婦人束髪会 結用雛形 2枚続 明治18年(1885)
- あげまき(模型) 1点
- 安達吟光 大日本婦人束髪図解 3枚続 明治18年(1885)
- 楊洲周延 鬘附束髪図会 2枚続 明治20年(1887)
- イギリスむすび下げ(模型) 1点
- マーガレット(模型) 1点