びいどろ・ぎやまん・ガラス
雛(ひいな)のガラス 2022年2月5日(土曜) ~ 2022年3月13日(日曜)
3月3日は桃の節句(上巳節)。今でも雛人形を飾り、子どもの健康を祈願し、お祝いする方も多いのではないでしょうか。雛人形とともに、周囲をさまざまな雛道具で彩るようになったのは江戸時代といいます。18世紀終わり頃には、奢侈禁令の抜け道として、小さいながらも贅を尽くした雛道具がつくられるようになりました。雛道具のなかには、漆器や銀器とともに、ガラス器が含まれていることが少なくありません。わずか数㎝の器ですが、切子をはじめとする装飾は極めて緻密です。
特集展示では、小さくて、かわいい雛のガラスを中心に、桃の節句に関するガラス器をご紹介します。親の子どもへの想い、あるいは子どもたちが楽しむ姿、宴が賑わう様子に思いを巡らしながら、お楽しみいただければ幸いです。
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脚付ガラス雛杯
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手彫り切子ガラス雛道具一式
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彩絵桜・紅白幕・盃文乳白色ガラス雛徳利
展示作品リスト
- 手彫り切子ガラス雛道具一式 明治24年(1891)箱書き/江戸時代後期~明治時代前期(1844-87) 12点一式 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 型吹き梅形ガラス雛皿 江戸時代後期~明治時代前期(1844-87) 4枚 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション )
- 脚付ガラス雛杯 江戸時代後期~明治時代前期(1772-1887) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子ガラス雛鉢 江戸時代後期~明治時代後期(1844-87) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子ガラス雛皿 江戸時代後期~明治時代後期(1844-87) 1枚 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 手彫り切子ガラス雛道具一式 江戸時代後期~明治時代前期(1844-87) 5点一式 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 蒔絵雛道具鏡台 大正時代~昭和時代前期(1912-44) 1点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- 彩絵桜・紅白幕・盃文乳白色ガラス雛徳利 大正時代~昭和時代前期(1912-44) 1対2点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- エナメル彩桜に瓢文ガラス雛徳利 大正時代~昭和時代前期(1912-44) 1対2点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)
- エナメル彩桃に蛤図ガラス雛徳利 大正時代~昭和時代前期(1912-44) 1対2点 当館蔵(びいどろ史料庫コレクション)